【BL】腐男子な俺の恋フラグ


でも、何故律の居ない今日なんだ?


ま、いっか。おばちゃんの気まぐれだろう。いちいちこんな小さいエンブレムなんて気づく方がおかしいよな。今日気付いたんだろう、きっと。

周りの視線は律が居ないから俺が狙うぜ覚えてろ、だろ?

顔赤い人居るし。もしくは律が他クラスでなかなか会えず昼休みのこの時間だけを生きがいにしていた人が涙をこらえてこっちを見てるんだな。視線逸らしてるし。涙目見られたくないってね。…萌えヤバいっす。
そしてそしてもっと顔赤い人は、俺の律はどこ行った――――!!…という憤怒の表情ですね。…ヤバい萌度ヤバい。クラクラしてきた。





「お、見つけた。槙、よっ!」





そんな俺に追い打ちをかけるように爽やかに挨拶してきたのは生徒会会計の草笹先輩だった。…笑顔が眩しい。まるで真夏の太陽だ。





「おい、大丈夫か?」





そう尋ねながらさりげなく俺の持っているラーメンを代わりに持ってくれ、いつでも寄りかかれるよう受け身の態勢に入ってくれた草笹先輩はマジイケメン。

倒れるまでは背中に触れないというこの紳士ぶり。





『いつでも俺に寄りかかれよ』



『…俺は甘えたらきりがなくなるんだよ』




―――今回は草笹先輩×遠山副会長でお送りしました。


すみません、キャパオーバーです。キャスト違うけど寄りかからせて下さい。貧血です。
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