【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「お父さん、浮気相手が男の人ならお母さんに黙って全力で応援してあげるね」




「………………」





絶句した。







また、こんな事もあった。

コレは槙が中学生で都が大学生の頃の話だ。姉弟仲良く何かを話しているんだと思い、微笑ましい気持ちで2人を観察した時だ。





「槙、アンタよくも私のBL本に涙垂らしたわね?」


「すみませんお姉様!」





――――コレは日常茶飯事だ。もう慣れた。期待した私が馬鹿だったんだ。
しかし、都の反省を生かし、槙を少し甘めに育てたのが悪かったかもしれないとたまに思う時がある。





「アンタ、本当に自分で何したか分かってるの?良い?この本は小春大先生が生んだ至上最高峰の大傑作なのよ?アンタの汚らわしいもので穢して良いはずがないの。本当は触れる事だっておこがましいのよ?だけど私は優しいからこうしてアンタに貸してあげたのに。何この仕打ち?喧嘩売ってるの?」





―――――もう、ツッコミきれなかった。
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