【BL】腐男子な俺の恋フラグ



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「むにゃむにゃ…律さん、も…いいって…」




「香川」




「何ですか?」




「篠原を起こせ」





現在、秋。ここは沖縄でもなければ夏でもない、いつも槙達が授業を受けている教室である。

そして律の前の席に座る槙は気持ちよさそうに夢の中。教室の誰もが気付くほど堂々と居眠りをしていた。
そして痺れを切らした社会教師の前田が槙を起こすように青筋を浮かべながら律に指示をしたのである。

前田はこの学校で1番クソ真面目であり、規則にうるさい。顔はイケメンではあるが、ダサメガネにダサジャージと、ファッションセンスがなく、生徒からは見た目的にも性格的にもあまり好かれてはいない。イケメンである事を知られていないのだ。

そして生徒の間ではダサ田と呼ばれている。





「何で俺が」





しかし、律には相手が教師であろうと青筋を浮かべていようとお構いなしである。
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