【BL】腐男子な俺の恋フラグ
「うるさい。今日の授業の琉球国の歴史については俺が後でコイツに教える。文句ないだろ?」
「くっ……憎たらしい生徒だ」
律は頭も良い。日本史の得点は毎回学年トップである。だから、ダサ田は情けなくも何の反論も出来なかった。
そうして授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、教室には重いため息の嵐。
理由はというと、
「俺のまきたんが…」
「いや、まきたんは俺のだ」
「いやいや律様までも…」
「律さんがー…」
先ほどの律の発言で皆さんが彼ら2人のフラグに気づいたようだ。
そしてそんな嘆きが聞こえる中、漸く槙が目を覚ました。
「なぁ、律」
「何だ?」
「何でみんなあんなにションボリしてるんだ?もしかしてさっきの時間に何かあった?」
「さぁな」
そう言う律の顔は少しご機嫌な顔であった。