【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「酷い!俺はこんなに心配してるのに!」



「今更だろ。さっさと学校行け」





俺はコレ以上話さないという意思表示のため仰向けの態勢から横を向き、槙に背を向ける。…氷枕が頬にあたって冷たかった。





「…律の嘘つき。やっぱり俺、学校休むから!」





――――…アイツは本当に馬鹿だ。

たかが風邪。不治の病でも何でもない、ただの風邪。
それなのに、あんな大げさに心配して看病のために学校を休むだと?アイツは学校を一体何だと思ってるんだ。こんな事されて俺が喜ぶとでも思っているのか?



だとしたら本当に馬鹿だ。俺はこんなにも苛立っているんだから。




そうして、どのくらい時間が経っただろうか。
静かになり、やっぱり学校へ行ったのか…と安心しゆっくり寝ようと思い始めたころ。





「律!薬局で薬と、あとしょうがとスープの素をスーパーで買って来た!」






――――…あぁ、ろくに寝られやしない。
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