【BL】腐男子な俺の恋フラグ
そうして放課後、2人で生徒会室に残り、せっせと箒や雑巾やらで掃除を開始する。
槙と2人っきりだなんてなかなかのチャンスなんだけどな…
「槙、手止まってるぞ」
雑巾を片手に窓の外をジーっと見つめている槙。
一体どうしたのか…と俺も窓の外を覗くと……あーそういう事か。
「…あんま気にするなよ」
「…いえ、俺もあの場に居たかったな…とか悔しくて…」
窓の外には絶賛告白されているであろう香川の姿と見知らぬ男が居た。
…本当、何であんな奴がモテるのだろうか?意味分からねー
俺はもっと従順そうな可愛い忠犬みたいな奴を手なずける方が好みなので何であんなライオンいくのかが全く分からない。面倒なだけだろう。
それにこの槙の顔。
絶対悔しいって表情じゃないよな。
「なぁ、槙。軟禁してやろうか?」
「う…え…は…?」
「それなら香川の告白も見ずに済むし、俺と楽しく毎日過ごせるぞ?」
「…え、あぁーハイハイハイ、“難儀”ですね!でも別に俺、律がモテるのは前から知ってるし慣れてますから。今更そんな事思いませんよ。俺、律と居るの楽しいですから」