社長と極上の生活


「皮膚が乾燥すると妊娠線が出来易いんだろ?」


「うっ、うん」


「じゃあ、尚更塗らないとな?」


耳元で優しく囁く彼。


「何で、知ってるの?……そんな事」


「育児用の本に載ってたから、村岡に教わった」


「へぇ~」


「塗りがてらマッサージしてやる。浮腫みと冷え防止だ。と、いう事で」


「あっ////////」


掴んでいたハズのタオルケットは足元へ。


「恥かしかったら目を瞑ってろ」


「……うん////」


要はゆっくり丁寧にお腹と脇にクリームを。


その後、乾燥して少し痒みが出ていた所に


もう一度塗って貰いながらマッサージを。


「要、ありがとうね」


「ん、どう致しまして」


ワンピースを着た私は


要の頬にチュッと触れるだけのキスをした。


「これからは毎日、俺が塗ってやるからな」


「////////」


優しく抱き寄せられた私は


引き寄せられるように私の唇に唇が重なった。


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