赤い月 終

(スっゲぇ心配させてた上に、スっゲぇ心配かけてる…)


秋時の優しく厳しい眼差しを受け止めて、景時は頭を掻きながら身を起こした。

俺って、ジジ不幸なヤツ。

だから、笑おう。

精一杯、笑おう。

笑ってもらえるように。


「だーいじょーぶ!
経験者がついてるし。」


「案ずるな。
景時には妾がついておる。」


似たようなセリフが重なって、景時とうさぎが顔を見合わせる。


「…
ク… ハハハハハっ」


「アハハっ
意外とお似合いじゃね?」


『意外』は、余計だよ。

秋時も笑う。
薫も笑う。

ほんと、悠長なコト言ってらンねェな。

早く帰って来なきゃ。

待っててくれる人がいるんだから。

愛されているんだから。

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