10年後も…〜song for you〜
数日後の夜、バイトを済ませてアパートに戻ると、アパートの前に桐谷が俺の帰りを待っていた。
時計を見ると、時刻は22時を過ぎていた。
「こんな時間に何の用?」
「もう、電話したのに全然出てくんないし!あたしずっと、健くんの帰り待ってたんだよ!2月のこんな真冬に!」
俺はため息を吐いた。
「お前といい、祐樹といい、なんなんだよ」
「健くん…今日何の日か忘れてないよね?」
俺はフッと笑った。
「俺の誕生日だろ?だから何だよ」
「健くんにプレゼント持ってきたの」
「……」
桐谷は、一冊のノートを俺に差し出した。
ノートの表紙には、
《Diary》
と書かれてあった。