10年後も…〜song for you〜
ダイアリー…
日記だ。
その文字を見るだけで、誰の日記かすぐに分かった。
俺は、ゆっくりとその日記を受け取った。
「今日ね。おばさんと真琴の部屋を整理してたの。そしたらこの日記を見つけて…。沖縄に行った時の荷物の中にも入ってたの」
桐谷がもう一冊ノートを出した。
「こっちのノートはね、おばさんは事故当初に読んだみたいなの。この日記を読んで真琴の強い意志を知り、健くんのドナーに決めたっておばさん言ってた…」
あいつの日記…。
そういえば、沖縄のホテルであいつ何か書いてっけ…?
隠してたけど、日記だったのか…
「あたしも読んだよ。本当は辛くて見るのが怖かったけど、ちゃんと読んだよ。真琴の想いがたくさん詰まってた…おばさん…健くんに見せようかどうか悩んでたって。辛い思いさせるんじゃないかって心配してた…でも、あたしは読んで健くんに絶対読ませるべきだと思った。だから、持ってきたの。これがあたしからの誕生日プレゼント!」
桐谷はそういうと二冊目のノートを俺に渡した。