イケメン女子の学園生活1【完】

『オレは……』


自己紹介しようとして止めた


入ってきた途端にフルネーム呼ばれてたな
つか、
さっきの“あなたは何が出来るの?”って何?


「貴方は生徒会が怖くないの?」


ふと白木先輩が話し始めた
怖い…ねぇ


『怖くないです。と言うより、オレ生徒会の事何も知らないんですけど』

「そうなの?知らない生徒がいたなんて…」


ジッと見てくる白木先輩に落ち着かなくなる


「………」

『…何ですか?』



凄い見てくる…

美人だからといってね?凝視されたら嫌な気分になるから


「いえ…貴方は私に興味なさそうね?」

『?、初めて会った先輩に興味持ちますかね?普通』

「……フッ、フフフッ」

『?』



いきなりクスクス笑いだしたよ…
オレに興味ありげに見てくる

相模先輩と同じ人種かな?



「ごめんなさいね。私って自惚れてる訳じゃないけど、この容姿に家柄も悪くなくてね。だから媚を売る人が少なくないの……」

『はぁ、そうですか』

「えぇ、急に悪かったわ。貴方みたいな反応は初めてよ。面白い人ね」

『ど、どうも』



オレは軽く首を傾げる

うーん

つまり白木先輩の回りには媚を売る奴が多くて
オレみたいに素っ気ない人は初めてで驚き

って事か



……悪かったな好奇心なくて!


家柄が良いねぇ…

オレも良いしね(笑)


白木か…帰ったら調べてみよう


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