イケメン女子の学園生活1【完】

わー、こっち来る〜…


怖い!

つい、逃げた



…ハァ……ハァ



「……何で………逃げ…ハァ、たんだ?」

『ハァ……いや……ハァ…ついな…』


二人でゼィゼィしております

翔に捕まった

まー、うん
本気で逃げてないけど


つい、逃げたんだし



「……ま、良い」

『聞いていい?聞いていい?何でそんな格好…』



興味津々ギラギラした目で翔を見上げ問うと

フッって鼻で笑われた



「…そんなにおかしいか?……俺の格好は」

『うん。おかしい。似合うけど、おかしい』



なんだそれって呆れた顔を向けられた


「…バイトしてんだ」

『そうだろうね。あ、抜けて大丈夫だったのか?』

「あぁ……あの店は知り合いの店だから平気だ」



あー

そうなんだ


「………この後時間あるか?」

『ん?あるよ』

「……ちょっと付き合ってくれないか?」

『いーよ。バイト戻る?』

「あぁ。話つけてくる。少し待っててくれ」


そう言って走って戻る翔を眺め

よく喋ったなー

なんて考えたりする



付き合ってって何処にだろ?
知り合いの店でバイト?金に困ってんのか?


って…聞いてみたい事沢山あるな

オレは近くにある公園のブランコに座り翔を待つ事にした




…ちょっと全速力でブランコを漕いだ事は秘密


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