桃色の初恋〈上〉




私は別れを告げた。
愁にふられるのが怖かったから、
自分から逃げようと思った。



愁は何も言わなかった。

私はそのまま病院を出た。




まだ暗い空を見て私は泣いた。
泣きながら歩いた。



この涙の意味はたくさんありすぎる。
私がいけないんだ、自業自得だ。

もう二度と恋なんてしない。
もう二度と______




そう思った。








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