桃色の初恋〈上〉


「愁・・・」


「夢?夢じゃん!!久し振り」


「・・・」


「どうした?」


店かから出てきたのは愁だった。


「・・・!!さ、紗季??____」


夢は頷いた。


「紗季なんだな?」


私はまだ涙でうるうるしている目をふ
いて、満面の笑みを作った。


『うん!!...愁、元気そうでよかった』


夢は戸惑っている。私と愁が外に出た
せいで会ってしまったことに・・・。


「紗季___2人で話さないか??」

『・・・』

きっと、2人で話したいっていうのは結
婚の話だよね?

「紗季ね、これから、用事が___」

『いいよ。夢、先中入ってて。』

心配そうな目で見つめる夢

『私、大丈夫だから、ね。』



本当は怖い




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