smile to me ~ほろ苦い恋の朝~



「...どうかした?」



心配そうな顔で顔を
覗き混んでいた。



「えっ...い、いやっ!
な、何でもないですっ!」

「んっ、そうか?
...いつものでいいね?」

「は、はいっ...」



そう...だから私は毎日のように
この店に来るの。



手際よくコーヒーを作っていく。

ミルクは普通のより少なく
その代わりにさとうを多めに...

隠し味に少量メープルシロップを
入れて完成。



「はい、どーぞ?」

「いただきます」



苦いのが苦手で何回も来てるうちに
この組み合わせが一番だと学んだ。



「いつもながら美味しいです」

「よかった」



思わず笑顔が出る。

そして店員さんも笑顔になる。



これが私の朝必ず必要な
行事みたいなものである。



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