叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



その時の俺は、全然優花ちゃんのことを知らなくて。


またか……
胸くそわりぃーなー


って、そう思っただけだった。


だけど……。



「うん、いいよ。任せて」



笑ってそう言った彼女に衝撃を受けた。


当たり前みたいに。
なんてことないみたいに笑う彼女に俺は驚きを隠せなかった。


なんで笑ってんだあいつ……?


普通イヤだろ?


自分が当番でもねーのに、放課後に残って広い花壇にひとりとか。


今の時期は特にすごく寒いし。


めんどくせぇーし、俺だったら絶対やりたくない。


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