叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



このままもう、優花ちゃんには会えないのか……?


入院している時、病院に行っても面会謝絶だったし。
あの屋上で以来、優花ちゃんには会えてない。


そしてそれは優夜ちゃんも同じだった。



「会いたくないって言われたの?」


『うん……』



放課後の教室。


忘れ物を取りに行くと優夜ちゃんがぼうっと窓の外を眺めていてびっくりした。


優夜ちゃんの話によると、優花ちゃんは今お父さんと別の家で暮らしているらしい……。



『二度と優夜の顔は見たくないって言われた』



ノートの中の、優夜ちゃんの声。


優夜ちゃんと暮らしたくなくて、わざわざ別居したということ……?


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