叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
え……?
声が、出ない……?
「…………」
優夜ちゃんはこの時、声を失った。
衝撃的だった。
優夜ちゃんは自分の声を呪ったんだ。
自分の声が、妹を自殺まで追いやってしまったのだと。
自分がしたこと、言ってしまった言葉を、後悔してることは、知っていた。
「優花ちゃんが転校……?」
そして優花ちゃんは俺たちの前に一度も現れることもなく、他の学校へ転校して行った。
ショックだった。
会ったら伝えようと思っていたことが、やまほどあったから。