叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


いいよと言いかけたその時。
隣で昼寝していたはずの夏沙がむくっと起き上がって「公園行こう」って。



「えー、昨日行ったからガマンな?」


「やだぁ!公園行くの〜っ!」


「えーー……」


『冬樹?どした?』


「いや、妹が……」


「公園行くったら行くのぉーっ!」


「わーった!……わかったから準備しておいで」



泣き叫びそうになったけれど、どうにか機嫌が良くなったようだ。


あいつ泣いたらうるせぇーもんなぁ。


鼻歌まで奏でながらリュックにボールやら詰めてる。
そんなに毎日公園に行って楽しいのか?


……わかんねぇけど、嬉しそう。


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