叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「……ってことで仁、公園に集合な」
『おっけぇー。妹ちゃん可愛いな』
「まあな」
『おっ?冬樹ってシス…ブツ、ツーツー』
誰がシスコンじゃ。
最後まで言わせてやらねぇよ。
そして公園に夏沙と向かった。
「ふー、ゆー、きぃー!」
俺を見つけるなり飛びついて来た仁の顔面を右手で抑える。
気温はすでに暑すぎるってぐらい暑いのに、仁のせいでまたかなり暑い。
……うぜぇ。
「お兄ちゃんこの人だあれ?」
「ん?僕は冬樹の恋人だよ」
「お前っ、嘘つくなよ!」
「こいびとってなあに?」
「……夏沙、ブランコしておいで」
「うんっ」