叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



その結果…ーーーー。



「んんん……」



次の日の朝、ボヤける視界。
寝ぼけながらも意識をはっきりさせていく。


……!?


そしてしっかりした視界の先。
目の前の現実にびっくりして心臓が止まりそうになった。


な、なんで俺……!

相沢を抱きしめて寝てるんだ!?


自分より小さいカラダ。
目の前の綺麗で白い首筋と、サラサラな長い髪。
スースー規則正しい吐息に心臓を鷲掴みにされる。


動きたいけど、いろんな意味で動けない。



『…………』



……!?


寝返りをうってこっちを向いた彼女との唇の距離。


およそ10cm。


キスしてしまいそうな距離。
寝顔も可愛い相沢に、俺はもう瀕死。


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