叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「優夜ちゃん大丈夫だった?」
教室に戻って席につくとすぐに仁が話掛けて来た。
俺は……
今までなにやって来たんだろう。
「冬樹?」
「……俺、もう相沢に近づくのやめる」
その言葉にさっきまで黙っていた優花ちゃんも反応してこちらを見た。
信じられないとでも言いたげな仁の表情。
くっと唇を噛み締めた。
「……なにがあったんだ?」
「相沢に俺ってうざい?迷惑?って聞いたらうなずいたんだ。もう俺には相沢を助けることも、笑顔にすることもできねぇーんだよ」
「……優夜ちゃんの言葉をうのみにすんの?」
「そうするしかねぇーじゃん……」
相沢が迷惑かって聞いたらそうだと言ったんだ。
それ以上の答えはない。
俺は、相沢の支えにはなれなかったんだ。
これ以上俺のかってなわがままで彼女を苦しめたくない。