叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



ーー『また、冬樹に会って、恋がしたいな』



相沢と俺、同じ気持ちだったってことなのか……?


俺たち両想いだったってこと?


じわっと一度は止まった涙が溢れて来る。
涙腺は崩壊すると何度でも繰り返す。
ちょっとした些細なことでもすぐに反応する。



……俺、相沢に言いたいことたくさんある。

言わなきゃいけないことがたくさんあるんだ。



君の目をちゃんと見て、幸せな明日を想像しながら言いたい。



伝えたい気持ちがある。


……会いたい。今、相沢に会いたい。


こんなのってないよ。


やっと……やっと、相沢の気持ちを知ることができたのに。


このまま、何も伝えることができないまま

後悔を残したまま相沢と会えなくなるのは絶対にイヤだ。


だから生きていてくれよ。頼む。

頼むから……っ。



「……くっ……」



何度も、何度も頭の中で再生される相沢が飛び降りた瞬間。


エンドレス。


思い出すたびに心が震えた。


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