叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
そして相沢の意識が戻ってから1週間が経った。
俺は今、病院の屋上にあるベンチに座って、あの日と同じぐらい綺麗な青空を見ている。
学校が終わってから1日もかかさず病院に通っている俺を、
「お母さんたちより来るってどういうこと」
って相沢は笑う。
「だってここに来ないと相沢に会えないから」
って返したら目をそらされた。
そして少しだけ頬が赤くなったのを俺は見逃さなかった。
「あ、いたいた!冬樹くんっ」
明るく可愛らしい声が俺のもとへ届く。
振り向く間もなく隣に座ったのは優花ちゃんだった。
「最近どう?優夜のことまだ好き?」
「相沢のことキライになれる気がしないんだけど、なんで?」