叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「……相沢!一緒に帰ろうっ」
放課後になってすぐ、相沢に声をかけた。
クラスにはまだ帰る準備をしている生徒たちが残っている。
ニヤニヤして俺を見る仁と優花ちゃんも視界の端に見えてる。
……気になるけど見ないようにしてる。
「うん、いいよ……?」
「ちゃんと送ってく」
「……ふふっ、ありがとぉー」
返事を聞いてからノートなどをカバンに入れて行く。
内ポケットに入れていた手紙をカバンの中で取り出して触れる。
カバンにはいつもあの日もらった相沢からの手紙を入れてるんだ。
……誓うよ。
この手紙の中で泣いてる相沢に。
悩んでいる相沢に。
幸せにしてみせるよ。
だから、君の人生、俺に預けてくれないか。