叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。


「ねぇ冬樹、聞いてもいいかな?」


「ん?」



出てきたご飯を完食して一息ついていた時、相沢が浮かない顔をしていた。



「中学の時に優花……自殺したりした?」


「え?」



今、なんて……ーー?



「たまにね、なんかふと頭の中に優花が学校の屋上から飛び降りる映像が浮かんでくるんだ」


「……。……ごめん。俺、相沢たちが中学生の時のこと知らないんだ」



もしかして、相沢。

記憶が戻って来ているのか?



「そうだったね。冬樹は知らなかったよね」



ごめんねと笑う相沢にううんと首を横に振って俺も笑った。


……嘘ついてごめん。

こんな嘘しかつけなくてごめん。


嘘でしか君を守れなくて、ごめんな。



「……痛っ……!」



二回目のジェットコースターに乗り終わった時だった。


以前と同じようにこめかみの部分を押さえて相沢が辛そうな表情をしたのは。



「相沢?大丈夫?」


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