叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。
「……行くか」
『うん!』
立ち上がると隣同士ではなく、相沢の少し前を歩いて体育館まで戻った。
やべぇ、ちょっと積極的すぎたかな。
後ろをチラ見するとさっきまでの暗い顔がどこかへ飛んで行った様子の相沢。
「……んまぁ、いっか」
聞こえてしまわないように、そっとつぶやく。
いつか言えるといいな。
ーー俺の好きなひとは相沢だよって。
それで、今度一緒に歩く時は隣を。
歩幅を合わせて。
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