百円のコーヒーじゃやだ!


「マジで百円だけなの?

この男ならマジだと思い足の先まで冷えるし、唇カサカサなのにリップを、忘れて更に寒さでオシッコに行きたくなるけど、そんな事言ってしまったら、なんだかオヤジを、喜ばせそうで、だけど、だけどね!そんな事まで考え過ぎる私が、嫌になる十代最後の冬って感じかな。」




「百円しかないけど、会ってくれるっていったじゃないか!

女は、みんなウソつきだ。

だけど、最近そういう嘘にもっと騙されたいと思う四十代の冬って感じかな。

おわり。」





「そりゃ。言ったけど後二十円とかないの缶コーヒーも飲めないじゃん。

自分自身は、財布に七円しかないのは、黙っておきたい十代最後冬って感じかな。」




「大丈夫だよ。自動販売機のお得コーナーに二種類も缶コーヒーが、あるよ!

最初から、そんな事は、分かる歳になって来た四十代の冬って感じかな。おわり。」

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