SトロベリージャM
急に、ドアをノックする音が聞こえた。


(誰だろう?ダイかな?)


扉を開いても誰もおらず、床に大きな紙袋と置手紙があった。


「パーティは、これに着替えるように。(強制)
着替え終わったら、備え付けのベルを鳴らす。(すっぴんで)」


(はっ!?絶対、ダイでしょ。これ。)


紙袋を持って扉を閉め、ダイの部屋と繋がる壁に口を近付け叫んだ。


「ベルの意味がよく分からないけど、ありがと~!!」


「・・・」


ダイからの返事はなかった。


(ふふ。疲れて寝ちゃったのかな?ダイは過保護だな。)


ダイのセンスが優れていることが分かった実野里は、紙袋を開ける手に力がこもった。


中を覗くと、柔らかそうな黒い布の上にベルが乗っかっていた。


このベルを見ると、牧場の情景が頭の中に映し出されてきた。


(鳴らしたら、牛が出てきたりなんてしないよね?でも、すっぴんとどう関係があるわけ?そういえば、乳搾りする女の人ってすっぴん多かった気がする・・。)


今は乳搾りする暇がないので、ベルを時限爆弾のように丁重に扱いながら、ベッドの布団の上に置いた。







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