SトロベリージャM
すると、扉をノックする音が聞こえたと同時に「失礼します」とメイドが2人入ってきた。


「えっ!?どういう御用件でしょうか!?」


実野里は、驚きと緊張のあまり、部屋の隅でガチガチに固まってしまった。


「・・・」


(え~!沈黙ですか~??)


機械仕掛けのようなメイドが、ドレッサーの椅子を指差しながら口を開いた。


「ここに、お座りくださいませ。」


「は・・はい~!間もなくぅ~。」


情けない日本語の使い方を披露した実野里は、無表情のベテランメイドの痛い視線を感じながら、椅子に座った。


そして、勇気100%ジュースを絞り出して、メイドに聞いてみた。


「あの・・大変聞きづらいのですが、誰に頼まれたのですか?」


「それは、わたしたちの口からは、言えないことになっております。」


(あんたら、特殊な口なんかいな!?)


1人ツッコミを入れた実野里だ。


「そ・・そうですか。分かりました。」


メイド2人は、互いに目を合わせながら、口パクで「せーの」と言った後、声を揃えて「では、ただいまより、カジミノ様のお手入れをさせていただきます。」と言った。


(おい、確実にダイの仕業じゃん!)
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