SトロベリージャM
「いいけど。もっと早く辿りつける方法があるよ。」


実野里は、玲の声が聞こえる方を向いたが、焦点が定まらなかった。


「どんな・・方・・きゃっ・・。」


玲は、実野里を軽々お姫様抱っこした。


「あの・・玲?」


「ふふ。早くしないとダイに怒られちゃう。急ぐよ。」


自分の憧れの人にお姫様抱っこされるなんて、誰でも幸せの絶頂に登りつめるはずだ。


だが、実野里はどこか落ち着かず、気付くと、ダイの温もりが恋しくなっていた。


「さぁ、着いた。もう大丈夫だから、安心して。」


ドアを開ける音に閉める音、当たり前の音なのに少し怖くなった。


玲は、そっとベットの上に実野里を寝かせた。


そして、頭を撫でてきた。


「僕がダンスを踊る前に言ったこと、冗談じゃなんだ。」


(わたしのことが、気になるってこと・・??)


「実野里ちゃんは、僕のことどう思う?」


実野里は、恥ずかしくなって目を瞑った。


「あの・・憧れだと思います・・。」
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