SトロベリージャM
「絵描きの妖精」


俺だけがいい

俺のものにしたい

俺の愛しい妖精


妖精のことを考えると全てに「俺」が付く

いつから好きだったなんてことは言えないが

1つ確かなことは、愛せるのは君だけで他はない

今までもこれからも


妖精に裏心なんてないのに、俺はもう虜になっている

どうして、そんなにナチュラルに染め上げるのが上手いんだ?

ただ、微笑むだけで

ただ、泣くだけで

ただ、存在しているだけで

心を全て奪われる


もう、俺は手遅れだ

妖精は、自分でも気付かないうちに、俺の感情に色を付けている

子どもの頃、カラフルだった感情は、大人になるにつれてグレーになった

大切なものを失い、黒い世界に触れ続けた証拠


こんな俺の前に、妖精が現われるなんて思ってもいなかった

見る度に、触れる度に、色が塗られていく

俺は、妖精の芸術作品なのか?

単なるお遊びのぬりえか?


それでもいい

一緒にいられるのなら







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