SトロベリージャM
序章が終わったのか、ダイは胸を隠したドレスの垂幕に手を掛けた。


わたしは思わず、「ダメ!」っと声を出してしまった。


(まずい・・)と思ったが、ダイは何も言わなかった。


言葉の代わりに、降り注いだのはキスの嵐。


角度を変えながら、何度も何度も唇を押し付け、気持ちを伝えてきた。


(ダメなんて言わせない。)


自分勝手な言葉が聞こえてきそうだ。


いつも、ダイは意地悪で自分勝手だけど、核の部分は繊細だと思う。


わたしに触れるときは、壊れ物を扱うかのように敏感になるから。


ダイに出会って半年ほどしか経っていないのに、どうしてこんなに安心するんだろう?


ダイとのキスは初めてなのに、離れたくないほど居心地が良い。


どうして、懐かしい気持ちになるんだろう?


(・・・!?・・このキスのやり方は、大地??)


大地とのキスを思い出したとき、ダイがドレスを下げた。


全部見られたという羞恥心は、意識がどこかに飛んでいきそうなほど、激しいいものだった。


ダイは、何もしてこないし、何も言わなかった。
< 131 / 225 >

この作品をシェア

pagetop