SトロベリージャM
ダイは、実野里が着てきたワンピースをバックから取り出し、目の前にやって来た。


「・・・」


無言で、悪戯な笑みを浮かべた。


(ちょ・・ちょっと、どういうつもりよ。この笑い方は、やばいときだ。上級階級の悪魔よ。いや、魔界の頂点に君臨した大悪魔よ!!)


そんな悪魔が、耳元で囁いてきた。


「着替えさせてやろうか?」


「い・・いや!!」


実野里が必死に叫んだとき、ドアの外から声が聞こえた。


「ねぇ、玲兄、まだダイ兄は、実野里を襲ってるの?」


「拓磨、あともう少しで終わるみたいだから、おとなしく待っててあげて。」


(い・・いや。違うし!勘違いされちゃったじゃないの~。)


普段より、エスカレートしたダイの自分勝手な振る舞いに、涙が溢れてきた。


「ダイのバカ~っ!!」


服をもぎ取り、風呂場へ走っていった。


ダイが茫然と立ち尽くす中、ドア越しの2人は呑気だった。


「ダイ兄が下手だから、実野里、泣いちゃったよ。」


「拓斗、言いすぎだよ。ダイは意外にデリケートなんだから。」


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