SトロベリージャM
「ダイ兄って、あの年でチェリーボーぃん~っっ!?」


玲は、お喋りな拓斗の口を手で塞ぎ、小声で言った。


「シッー!さくらんぼかどうかは謎だけど、実際、ダイの恋愛話は今まで1度も聞いたことがないんだ。聞いたのは、初恋の話だけ。」


「ってことは、ずっと実野りぃん~っっ!」


玲は、お喋りにもほどがある拓斗の口を手で塞ぎ、耳元で囁いた。


「口が裂けても言っちゃだめ。2人の問題なんだから。」


そんな聞きたくもない会話に、ショックを受けたダイは、天使に負けて石造にされた悪魔のようだった。


そのころ、実野里はジャムを見ないようにしながら、下着を片付け、シャワーを浴びていた。


自然の中で鍛えあげた地獄耳は、余計なことまで聞き取ったようだ。


(何が、チェリーボーイよ!ダイが、初めてなわけないじゃん!あんなに、あんなに・・・・いろいろされたし!)


思い出しただけで、痕の部分や唇が熱くなってきた。


(わたし、もう、ダイがいないとだめになっちゃたのかな・・。)


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