SトロベリージャM
無事着替え終わった実野里は、ダイのいる部屋へと戻ったが、物音1つもしなかった。


「ダイ??」


名前を呼んでも返事がなかったので、近付いてダイを見ると・・固まっていた。


腕を揺すっても何の反応もなかったので、ダイの視界の中に自分を入れてみようと思い、持ってきた椅子に上って、ダイの目線に合わせた。


「ダイ・・。ごめん。言い過ぎたよ。謝るから、動いて。ねっ?」


その瞬間、実野里の足は浮き、ダイに抱き締められていた。


「ダ・・ダイ!?」


ダイは、外に聞こえないように小声で話し始めた。


「実野里、ごめん。俺、チェリーじゃない。だけど、今まで、誰と夜を過ごしても何1つ満たされることはなかった。そんな気持ちで付き合うことはできないから、一晩の関係で終わらせてきた。俺はずっと1人の女を忘れられなかったんだ!初恋の彼女を。でも、もう、今は新しい俺に変わりたいと思ってる。」


実野里は、珍しく伏し目がちなダイの頭を優しく撫でながら、小声で言った。


「この年だもん、当たり前だよ。わたしが初めてなのが珍しいだけ。ダイ、苦しかったね・・。わたしも同じ。新しくなった大地に出会えてよかった。」


ダイは、目を見開いて実野里を見た。


「新しくなった?」
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