SトロベリージャM
「ダイの口に合ってよかった~!」


幼稚園児のお遊戯のように、大げさに演じてみた。


「今度は、俺が高級食材を持ってきてやるから、それで作れ。実野里の腕前と、高級食材のコラボだぞ!あぁ、想像しただけで興奮する~。」


(そこ、興奮部分ですか!?でも、騙しにならなくてよかった。)


「じゃあ、パンにジャム付けて食べてみて。デザートは冷蔵庫に作り置きがあるから、後でね。」


ダイは、スプーンにジャムをたっぷり盛り、パンに付けた。


(そんなにたくさん付けて、大丈夫かな?)


ビターブラックな悪魔のダイが、真っ赤なトロ甘を頬張ろうとしているその姿を見ていると、いつの間にか可憐な甘党男子に変化したように思えてきた。


今の実野里には、ジャムよりもダイの赤い唇のほうが、魅力的で美味しそうに見えた。


(ダイの唇・・。あ~だめだめだめ、わたし変態になっちゃう!)


「どうした?そんな、いやらしいくらい幸せそうな顔して。」


「あっ、えっと・・食べてもらうのが楽しみなジャムの気持ちを表現したの。」


「まぁ、そんなに焦るなって。夜はたっぷり味わってやるから。」


「ち・・違う、そういう意味じゃなくて・・。」
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