SトロベリージャM
「1つ、気になることがあるの。どうして、名字が変わったの?父親が変わったから?祐司さんは?」


今は荒井だが、本当の名字は山吹だった。


お父さんの祐司さんとお母さんの美里さんは、離婚してしまったのだろうか?


ダイが、わたしの横に寝転がったので、シングルベットはきつきつになった。


わたしたちは、身体がベットに収まる面積を確保するために、横向きになり向かい合った。


「全て話す。今までのことを。心の準備はいいか?」


ダイは、きっと、その問いかけが1番必要なのは、自分だと気付いているのだろう。


「小学校に上がる前、父が体調を崩した。自然の暮らしで落ち着いていた持病が、急に再発した。都会の総合病院に入院するために、東京へ引っ越した。父が働けなくなったから、母が仕事に出るようになった。就職したのが、エデックだ。運の悪いことに、俺が高校に合格した日に、父は息を引き取った。今の父は、母に一目惚れしたんだ。父が亡くなったことを知ったあいつは、猛烈に母にアピールしてきた。再婚はしないと決めていた母に、あいつは卑怯な手を使ってきた。」


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