SトロベリージャM
「ダイ・・。怖いよ・・。もしかしたら、このまま・・。」


涙でぐちゃぐちゃになったわたしの顔に、ダイは優しく両手を添えた。


「大丈夫だ。どうにかする。諦めるな。」


「どうやって?」


「俺は考え中だが、母はこの危機を予測して、何年も前から計画を練っていると言っていた。あとは、あいつの選択次第だ。俺は、実野里が勝つと思ってる。」


「そっかぁ・・。」


美里さんは、ずっとこの森を守っているんだ。


本物の妖精は、きっと都会の鬼に捕まっている美里さんだ。


美里さんに感謝しながら、いったいどんな方法を考えているのか気になった。


「わたし、全然力になれていない。協力したいの。わたしは、どうしたらいい?」


ダイは、悪戯な笑みを浮かべてわたしを見てきた。


「実野里は、今やっていることを続けるだけでいい。」


わたしがしていること・・?


「栽培やジャム作り、ネット販売とか・・?」


ダイが瞳の奥を見据えてきた。


「そうだ。あと、俺と1つになろうとしてること。」
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