SトロベリージャM
実野里は、目覚ましをかけていなかった。


今日は、何時まででも大地と寝られると、浅い眠りの中で思った。


そして、再び深い眠りへ落ちていった。








「ゴゴゴゴ、ガラガラガラ・・。」


地面を揺らすような音が、外から聞こえてきた。


(な・・何!?)


ただごとじゃないと思った実野里は、大地を起こした。


「ん?どうした、実野里・・。今日は何時まででも寝ていいんだぞ。」


「ゴゴゴゴゴゴ、ガラガラガラ・・。」


「「!?」」


「何の音だ!?まさか・・!?」


時計は、10時半を指していた。


実野里は、急いで窓を開けて、外を見た。


瞳の双眼鏡に映った光景に、実野里は何も言うことができなかった。


大地が実野里の隣に来て言った。


「チッ、もう来やがったか・・。あいつらしい、この日を狙うなんてな。」


「わたし、止めにいくわ!」


大地を見据えた実野里の瞳は、輝きを取り戻し、真っすぐに前を向いた、昨日とは全く違う宝石になっていた。


「俺も行く。とにかく服を着込もう。」


クローゼットから服を取り出す実野里の背中を見ながら、聞こえないように囁いた。


「オカエリ、オレノヨウセイ。」

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