SトロベリージャM
中に入ると、2人の男が実野里を見ていた。


社長と見られる男は、短髪の黒髪で、左側を刈り上げにし、右側はナチュラルに流していた。


そして、黒いスーツに、コバルトブルーのカッターシャツを着ていた。


成人した息子がいるので、50歳前後だろうが、端正な顔立ちの上にスタイルも良く、全く年を感じさせない。


もう1人は、やはりあの男だ。


密室とは違い、今回は全身が露わになり、美男子であることが確実に証明された。


この2人が足を組み、豪華な椅子に座っていると、都会の女子ならホストクラブと間違えるだろう。


そして、彼らはかっこいいだけでなく、Sのオーラを纏っているように感じた。


人をいたぶるのが好きそうなあの目つきに、意地悪そうな唇。


社長は話もしていないので雰囲気だけだが、息子は確実にSだ。


綺麗な容姿にSオーラを纏ったこの男は、最強の悪魔のようにも見えた。


(でも、見かけで判断しちゃだめよね。さっきも、子供っぽい悪戯って感じだったし。緊張を和らげるパフォーマンスだったのかな?面接も受からせてくれるらしいし、実は良い人なのかも。)


ちょっぴり、大人目線になってみたら、気分が落ち着いてきた。



(でも、わたしって、性格的に勝気でS寄りなんだけど、この人の前ではなぜかM寄りになってしまう気がするんだよね・・。)


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