SトロベリージャM
「カジミノ、忘れ物ないか?」


背の高いダイを見上げた。


「うん。昨日、ちゃんとチェックしたし。」


ダイは、実野里をじっと見ていた。


(な・・なに?この沈黙の後がいつも怖いのよ・・。)


「俺、し忘れたことがある。」


「えっ!?ガス栓、閉め忘れたとか!?」


すると、ダイは実野里を軽々旅行鞄ごと持ち上げ、お姫様抱っこした。


そして、おでこに軽くキスをした。


(えっ~!?し忘れたことと何の関係があるわけ?)


「・・・・・・・・・・・・。」


なかなか、ダイはキスを止めなかった。


唇は、ずっと同じ位置から動かなかった。


おでこに、柔らかいマシュマロをずっと押さえつけられている感じだ。


一度も、こんな経験をしたことのない実野里だが、そんな感じがした。


(ひぇ~、しかも長いよ。いつ終わるのこれ??)


かれこれ1分ほど経ち、やっと、ダイのマシュマロがポロリと退いた。


「出発前の体調管理終了。」


「そ・・そんなんで何が分かるってのよ!?」


ダイは実野里を抱っこしたまま、目の前で悪戯な笑みを浮かべた。






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