SトロベリージャM
東京湾が見えてきた。


予定時間より早く着きそうだ。


「ダイ、わたし、パンと手作りのジャムを持ってきたんだけど、食べる?早く着きそうだし。朝食、食べてないでしょ?」


「あぁ、悪いな。パンくず、ポロポロ落とすなよ。」


「うん、気を付けて食べる。ダイはジャム付けないの?」


「苺のは苦手だ。一番甘ったるいし。」


「残念・・。わたし、ストロベリージャムが一番好きだから。」


ダイは、車を止めた。


実野里がジャムの入った瓶を取り出したとき、一瞬ダイが目を見開いた気がした。


「どうしたの?ダイ?」


「いや・・。何でもない。それより、俺、そのチーズパンがいい。」


「チーズ好きなんだね。はい、どうぞ。」


「サンキュ。」


(ダイはチーズが好きなんだ。今度、マーマレードジャムのチーズケーキ作ってみようかな。甘さ控えめでね。)


ダイの好物を1つ知った実野里は上機嫌になり、いつもよりジャムをたっぷり付けた。




朝食を食べた後、車は再び動き出した。
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