SトロベリージャM
暫くして、別荘に着いた。


たくさんの車が駐車場に停められていく。


しかも、高級車ばかりだ。


ダイがバックで駐車した後、車から降りた。


「ダイ、着いたね~。ご苦労様。」


実野里が微笑むと、ダイは少し照れながら目を逸らした。


「お前、今日、服も顔も着飾りやがって・・。俺から離れるなよ。」


「だって、お金持ちの人がたくさん来るし、ダイの契約だってかかってるんだからね。」


「あぁ・・。」


ダイは、他ごとを考えているかのようだった。


入口には芝原玲がいて、大広間に向かう人達に声をかけていた。


(なんて大きい別荘なの!ホテルみたい!何人でも泊まれそうなくらい。)


屋根がマリンブルーで、窓枠などはボルドー、他は全て白を基調としていた。


デザインは、洋風のお城のようだ。


庭園には、ダリアの花が咲き乱れていた。


玲の格好は、ダイと色違いなだけで、他はほとんど変わらなかった。


白いカッターシャツに、グレーのベスト、黒と白のチェック柄の細身のズボン。

チョーカーはもちろん、ピアスや指輪も付けていた。


(パ・・パクリ!?実は、ものすごく仲が良かったりして・・。)


「ダイ、よく来てくれたね。今年は来てくれると思ってたよ。だって、森の妖精さんがいるからね。」


玲は、実野里の頬っぺたをスッと撫でた。


身体がビクッとなった。


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