SトロベリージャM
「A shell castle」


渦巻のきみも 平らなきみも 少し欠けたきみも

白いきみも 桜色のきみも オーロラがかったきみも

みんな綺麗


貝殻のお城が欲しくなった A shell castle

紙粘土みたいな真っ白な柔らかい壁に、たくさん埋め込んで

壁が乾かないうちに、興奮が冷めないうちに

大胆に鮮やかに、繊細にシックに、飾っていく


わたしは、マーメイドになれる

青い海色のドレスを纏って、風と波に揺られて


あなたを待っている

あなたの正体が、王子様か勇者様かは分からないけれど

ここで会いたいと思っていることは間違いない A shell castle


波みたいに行ったり来たりの動きに疲れたから

閉じ込めた気持ちを貝殻で表現する

個性を飾ってわたしを解放する

言葉にしなくてもかまわない


あなたが帰ってきたら、この中で抱きしめて A shell castle

渦巻の激しい気持ちも

平らな落ち着いた気持ちも

欠けた部分も

白い純粋な気持ちも

恋をした桜色の気持ちも

オーロラみたいな奇抜なオーラも

全部、綺麗だと囁きながら





 



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