SトロベリージャM
投げられたタオルは、モモンガのようにヒラヒラと空中を飛びたかっただろうが、しっかり硬くたたまれていたため、そのままの形でダイにキャッチされた。


「サンキュ。めでたいな、釈放だ。」


ダイは、実にさわやかな笑顔を拓斗に向けた。

勝手に罪人にされた拓磨は、釈放と嬉しげに言われる筋合いもないので、ダイのコメントと笑顔を無表情で流した。


第一、ダイと実野里は結婚していないのだから、罪になることはないのだ。


付き合ってもいなのに、ダイが勝手に騒いでいるのだ。


ダイはタオルを広げて、実野里の身体に巻き付けていった。


エメラルド、ピラミッドやスフィンクスなどのエジプトの代表たちが、身体に巻き付いていくのは、初めての経験だった。


実野里は、今まで味わったことのないアラビアンな気持ちになった。


スフィンクスと目が合い、その後すぐに胸元に巻き付いてきたので、更にアラビアン度は増した。



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