SトロベリージャM
「よし、カジミノできたぞ。やっと、上陸のときが来た。」


(だから、上陸って大袈裟!!)


実野里は、タオルでぐるぐる巻きになった。


腕まで隠されているので、まるで巻き寿司のようだ。


(生贄になったみたい・・。巻き寿司の具の気持ちが分かるような気がする。人間って幸せ者よね。)


エジプト柄の海苔に巻かれた実野里は、しみじみ食べ物に感謝していた。


しみじみしたのもつかの間、ダイは巻き寿司をお姫様抱っこした。


「カジミノ。しっかり抱いててやるから、安心しろ。」


(えっ!?この状態でお姫様抱っこですか!?今日は、いつもより更にダイが変・・。というか・・変態・・??)


頭を抱えることは諦めたが、盛大な溜息を付くことには成功した。


ダイが砂浜を歩いていると、皆に笑われているような気がした恥ずかしくなってきた。


「ダイ~。この格好変だからやめよ~。」


ダイが、実野里を覗き込んできた。


「駄目。透けてるところは、絶対誰にも見せるな。」




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