ゆるふわなキミ


「もう関わらないでほしいんです……!」

極力声を抑えて言ってみても、やっぱりゆるふわには効果ナシ。

「いやムリだって」
「何でっ??」
「好きだから」
「…………!」
「一緒にいるくらいいーじゃん」
「それが、嫌だってっ、言ってるんですっ!」
「今だけだって」
「……っ、はぁっ?」
「オレ、可愛いしカッコイイから」
「自分で、何言って……っ!」

……つーか……!
こんなに早足で歩いてるのに全然距離開かない……!
身長そんなに変わらないのになんで……

「運動音痴で悪かったわね!」
「?何が?」

止まって呼吸を整える。
大丈夫かー?って声をかけるゆるふわの息が乱れてないのもまたムカつく。

気がつけばそこはいつものショッピングモール。
クレープ屋さんもすぐそこ。
このまま家に帰るわけにはいかない、と早足したらついここに向かってた。

「萌ちゃんはよくここで遊ぶの?」
「……あんたには関係ない」
「まぁいっか。今日はここで遊ぼ♪」

はぁ?!?!

疲れていた私は、再び手を引かれても抵抗出来なかった。。。


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