野獣に魅せられて・・・
「その彼女の事を好きでも、

私は全然かまわないから、

ただ私の傍にいてくれたらそれでいいから。

潤ちゃんの分も、私が好きでいるから。

別れるなんて絶対口にしないで・・ね?」



「・・・」



「…今日は、これで、帰るから」



「未来」



「…また、連絡するね?」

力なく笑った未来は、

喫茶店を足早に去っていった。

・・・

未来がオレの事を、

どれだけ愛してくれてるのかなんて、

誰が見てもわかるくらい。

だからこそ、このままじゃいけないと思うのに。

これ以上、

一緒にいる事で、未来を傷つけてしまいそうで

心の中は、玲奈で一杯になってしまってる。

未来、こんなオレは、

お前にはふさわしくない。

・・・そう、

思わないか、未来?
< 59 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop