野獣に魅せられて・・・
「そんなことできるわけない。

正樹をもっと傷つける・・・」


「傷ついたりなんかしない。

オレにはお前しかいないんだから。

どんなことがあっても、

お前から離れる事はない」


そう言った正樹は、

切ない、でも引き込まれてしまう程

妖艶な顔をして、

私の唇を奪った。


・・・

唇を離した瞬間、

私は正樹に言った。

・・・

「正樹、私は、

貴方の傍に、もういない・・・

貴方だけを想ってくれる人を、

探してください」

・・・

そして、離れようとする。


・・・が。

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